世界の開発者コミュニティ43選!一応全部入っておこう

最近、プログラミングスクールが増えたように感じます。物理的なスクールに限らず、その教育関連市場は2025年までに230億円規模まで成長していく見込みです。その一方で、NoCodeムーブメントが始まり、プログラミングの知識要らずでサービスを作れる環境も整いつつあります。

「誰もが開発者になる時代」。そう遠くない将来に、DIYが当たり前となり、自分が欲しいものは買うや、借りるだけではなく、作るという選択肢が一般的になるかもしれません。インターネットの時代が始まってから、市場が急速に伸びていく影には、いつもコミュニティがありました。コミュニティの中で、集合知を生み出していくことで市場に貢献してきたのです!

今回紹介するのは、Maker Communityです。開発者の、開発者による、開発者のための、そんなコミュニティが世界にはたくさん存在しています。Product Hunt創業者であるRyan Hoover氏のブログを参考にしながら、それを補足するような形で一つ一つを見ていければと思います。

世界の開発者コミュニティ43選

選定基準

下記のような基準からコミュニティを選定します。

・CGMモデル。ユーザーが登録して、知見を共有し、ユーザー同士で繋がり、共に何かできるような仕組みが設けられていること。

・モノ作りに特化されている。アプリ、ロゴ、DIYプロジェクト、ポッドキャストなど対象はそれぞれ。

・TwitterやRedditにも開発者は集まっているが、サイトとして範疇が広すぎるため、今回は除外する。

・小さいコミュニティも除外する。Facebookグループや、Slackワークスペースに多く存在しているが、今回はカウントしない。

GENERAL(総合)

ProductHunt

プロダクトコミュニティの決定版。機能は多岐に渡りますが、メインはHunter(プロダクトをピックアップする役割)がMaker(プロダクトを作る人)のプロダクトを紹介するサイトとなっています。毎日新しいプロダクトが投稿され、その日の一位が決まります。2018年4月時点で、125万人ものユーザー数を誇る巨大コミュニティです。

Pioneer

トーナメント方式で競い合うコミュニティ。プロジェクトをPioneerに申請すると、開発者たちが集うトーナメントに参加します。その順位は投票によって決まり、日々変動します。優秀な成績を残すと、Pioneerがサンフランシスコまでの航空費を負担し、出資などを受ける機会も与えられます。創業者のDaniel Gross氏は連続起業家で、もともとY Combinatorのパートナーでもあった人です。

Buy me a coffeePatreon

開発者がプロダクトに打ち込むために、パトロンを募集できるサービスです。Buy me a coffeeは、サービス名通り、コーヒー一杯飲めるくらいの支援をしてもらうコンセプトにあり、Patreonはクラウドファンディングと似ており、定期的に支援する見返りを求められます。

YC Bookface

Y Combinatorの同窓生しか入れないクローズドなコミュニティ。入っている人しか分からないので、全部は謎に包まれていますが、卒業生同士が情報交換したり、ビジネスの相談をしたりするらしいです。名前の由来は、Facebookを逆さまにしてるとか。

Prototypr.io

デザインや便利ツールのニュースを受け取ったり、比較できるサービス。UIが洗練されていて、アイデアを見つけるにも最適です。本人がMedium上で、コツコツ記事を書き続け、9万人のファンと、1000人のライター、3200記事の達成を経て、今に至るそうです。

Vertical Focus(統合型)

KickstarterIndiegogo

クラウドファンディングも、開発者に人気です。Webサービスや、アプリは低価格ですぐに始められますが、多くの支援を受けなければスタートできないプロジェクトも中にはあります。こうした初期のリスクを最低限に抑えられるのがクラウドファンディングです。今も開発者によるプロジェクトが増えています。

Stripe Atlas

決済サービスStripeによる会社設立サービス。サービスに加えて、他の創業者たちと繋がったり、エキスパートから学べるStripe Atlas 起業家専用のフォーラムも用意されているようです。

Substack

有料メルマガを簡単に作成できるサービス。インフルエンサーが情報を発信するためのプラットフォームをすぐに作れて、購読者に配信できます。

Indie Hackers

直訳すると、個人開発者。サービスによって利益を生み出すためのハウツーを情報交換しているコミュニティです。ユーザー同士が相談し合うフォーラムに加えて、成功してる開発者のインタビューやオフィスアワーも配信されてます。

Nomad List

ノマドが集まるコミュニティ。ノマドになる人はエンジニアやデザイナーなど開発者属性の傾向にあるため、開発に関する情報交換もなされてます。入会するためには、入会金を支払う必要があります。1ヶ月で29.99ドル、年契約だと60ドルになります。まさに年契約を促すための、月契約のプライシングという印象です。Pieter Levels氏という著名な個人開発者が運営しています。

MegaMaker

Justin Jackson氏が運営するメイカーのためのオンラインサロン。入会すると、メンバー限定のSlackに入ることができ、成功した開発者からメンタリングを受けたりもできます。

Instructables

DIY向きの開発者が、どのようにモノを作るのかレシピを紹介できるサイト。Webサービスよりも、ガジェットや、ワークショップ、クッキングのような日曜大工系のコンテンツが中心に公開されています。

Make

世界で最も人気のあるDIYコミュニティ。同団体が主催するMaker Faireは世界約10都市で開かれ、東京でも行われていますね。もともとは、テクノロジー系DIY工作専門雑誌として2005年にスタートしました。

Demographic Focus(社会貢献)

Girlboss

ファッションECのNasty Galを立ち上げた連続起業家、Sophia Amoruso氏が中心となって組織されている女性のための社会進出のための集まり。仕事、健康や美容など女性が気になるカテゴリに属する情報を発信しながら、オフラインイベントを実施し、組織を作っています。

Tech LadiesWomen MakeThe Wing

テクノロジー×女性の社会進出で、展開される社会貢献的コミュニティ。コミュニティメンバーになるためには、なぜTech Ladiesに入りたいのか、どんなことをしてきたのかなど申請ファームを入力して送信する必要があります。Women Makeは、個人開発者のMarieが組織してます。

Hack Club

高校生限定のプログラミングコミュニティ。現在、17カ国315校にまで広まっています。こちらも審査制となっているみたいで、プログラムが始まる時期になると履歴書を送って、入会の審査があるみたいです。若いうちから、世界のプログラマーと繋がれるのは良い機会ですね。

Afrotech

サイトではスタートアップや、テクノロジーに関連する記事が配信されています。11月初旬、オークランドでカンファレンスが開催されています。去年のカンファレンスには4,000人が集まったんだとか。

Elpha

女性がテクノロジーに関してディスカッションするコミュニティ。女性でエンジニアであれば誰でも投稿や、投稿にコメントができるような仕様になっています。サイト内から、仕事を探すこともできます。

Role Focus(職業特化)

【エンジニア】

Hacker News

Y Combinatorが運営するハッカーのためのニュースサイト。最新技術に関する議論はHacker Newsが最も深いとされています。ニュースURLや、話題のプロダクトURLを入力して投稿すると、他のユーザーたちがディスカッションするスレッドが作成されます。

GitHub

ソフトウェア開発のプラットフォーム。オープンソースが公開されるのは、GitHubが一般的で大企業や個人のエンジニアに至るまで、多くの開発者が関わっているサイトになります。技術的問題を指摘し合ったりしています。

Glitch

Node.jsで開発されたアプリケーションを公開できるプラットフォームです。アプリはチャットボットや、ハードウェアなどカテゴリごとに探すことができ、公開されているアプリの挙動や、ソースコードを見ることができます。

HackerOne

HackerOneとは、セキュリティの脆弱性を発見したハッカーに企業が報酬金を支払うプラットフォームを展開しています。20万人以上のハッカーが登録し、国際的な枠組みとなっています。同社が提供しているコミュニティに入ると、セキュリティに関する高度な情報交換が可能となるそうです。

Dev

表示速度が速すぎる、で日本でも有名になったサイト。内容は、Qiitaのように技術者が日々の技術備忘録を共有しています。

Shipstream

開発者が開発している様子をライブストリーミングするコミュニティ。動画元はTwitchが使われています。TwitchはE-sportsに特化したライブ配信システムで、開発者にも人気があるコミュニティとなっています。

WIPMakerlog

開発者たちが今日何をやったのかを共有するサイトとなっています。「ログアウト機能を実装した」、「データベースの構造を変更した」などプロダクトが出来上がるまでの実況を覗けます。コミュニティに入り、投稿するためには、WIPの場合、月20ドルのメンバーに入会する必要があります。

Codepen

技術ブログを投稿している人の中には、Codepemnを使っている人も少ないはず。Codepenはソースコードと、そのデモをブラウザ上で表現したものを共有できるサービスです。サイト上では、多くの開発者たちが作ったデモを共有しています。

Stack Overflow

プログラミングQ&Aサイトの決定版。答える人と、質問する人の役割が明確になっているため、コミュニティも自然と生まれています。

freeCodeCamp

無料でプログラミングが学べるサイト。HTML5、CSS3、Java Script、Database、Git& GitHub、Node.js、React.js、D3.jsなどの言語が中心。何万人というユーザーがコミュニティの中で一緒にプログラミング学習を切磋琢磨行なっています。

【デザイナー】

DribbleBehance

世界中のデザイナーが集うデザイナーのSNS。有名なデザイナーがポートフォリオを公開していて、サイト上で出来上がった作品を投稿するだけでなく、製作途中のものを投稿しフィードバックを受けるという使い方もできます。

DeviantArt

アート、芸術に特化した作品投稿サイト。オーソドックスなサイトデザインで、投稿した作品はユーザーからフィードバックを受けられます。

Designer News

Hacker Newsのデザイナー版。作品を投稿してフィードバックを受けたり、トレンドに関するディスカッションが行われています。

Key Frames

アニメーターが作品を共有したり、質問を投げかけたり、雑談をするコミュニティサイト。アニメーションの投稿サイトとあり、UIに拘りが感じられ、毎分チャットが更新されています。

【その他】

MakerPad

NoCodeのレシピサイト。NoCodeは、プログラミング不要で専門ツールを使うだけで、アプリケーションを開発できるムーブメントです。CRMサイトや、Airbnbのようなサイトが簡単に作れてしまうチュートルアルの掲載が豊富となっています。著名な開発者であるBen Tossil氏が個人で作っています。

Product Manager HQ

Slackコミュニティから始まったプロダクトマネージメントに関する情報交換を目的としたコミュニティ。既に500以上の会社が参加しており、業界の著名人がコミュニティに参加しています。25ドル払えば、永久にコミュニティに出入りできます。

Write Together

ライターやブロガーのコミュニティ。GitHubのプッシュする度にログが溜まっていくのと同じように、記事を書く度にログが溜まっていくようなUIが用意されています。コミュニティに参加するためには、月8ドルを支払わなければならない。

CMX

コミュニティマネージャーを育てるためのイベント、コミュニティを組織している団体。企業でもコミュニティマネージャーの職種が注目を集めつつありますが、プロフェッショナルを育成し、産業を盛り上げるための活動が行われています。

コミュニティビジネスのマネタイズ

従来コミュニティビジネスは、メディアと同様に広告モデルが普通でした。実際に、紹介したコミュニティの多くはコンテンツの中で広告を織り交ぜながら、サービスを展開してます。一方で、コミュニティに入る為に、入金を前提とするサービスも少なくありません。価格帯は日本でいうオンラインサロンとほぼ同じで、月20ドル〜30ドルが相場となっているようです。

また、売却によって目的を達成する場合もあります。Indie Hackersは2016年にStripeが買収し、ProductHuntはAngel Listが買収しました。コミュニティビジネスは、企業からするとLTVの長い顧客を囲い込みできるという点で、勝って損はない魅力的なディールになるのかもしれませんね。

開発者コミュニティの未来

開発者の数が増えるのに比例し、コミュニティが急増すると見込めます。Facebookグループだけでなく、SlackやDiscordのようなデスクトップベースでの簡単にコミュニティが作れるサービスがあるので、様々な角度からコミュニティが生まれるでしょう。そして、開発者コミュニティのリストとして気づいた2点を紹介します。

まず、ほぼ全てがWeb上で行われているサービスである点です。スマホアプリではなく、Webになります。スマホからの流入も計り知れないかもしれませんが、コミュニティを作っていく上で検索やSNSなど流入網が広いWebという形式を使うのは必須なのかもしれません。

次に、個人によるサービスが巨大コミュニティとして成立している点です。Nomad Listや、MakerPadは、会社ではなく個人が運営しているものです。月額コミュニティであれば、莫大なトラフィックでなくても、マネタイズが見込めるため、個人レベルでもプロダクト運用ができるのが魅力です。

誰もが開発者になる時代は、すぐそこまで来ています。そして、開発者を育てるプログラミングスクールや、NoCodeで非開発者にプログラミングスキルを与え、そのムーブメントはどんどん加速していくでしょう。その影を支えるのが、今回紹介した、またこれから出てくるであろう開発者コミュニティになります。